小石川分館 > 東京大学本部施設部旧蔵写真資料 > 東京帝国大学営繕工事記録写真帳TOP

東京大学総合研究博物館小石川分館蔵
a. 東京帝国大学営繕工事記録写真帳

第1弾として2017年度に公開する「東京帝国大学営繕工事記録写真帳」は、施設部旧蔵写真資料の主軸ともいえる、東京帝国大学時代に作成された178冊(写真8209点)の資料で、基本的に工事単位で写真帳としてまとめられた、着工から竣功までの記録である。構内や関連施設の新営および修繕工事の記録写真のみならず、営繕課が調査に関係したと思われる関東大震災の被害状況や太平洋戦争での戦災記録、東大紛争の記録なども残されている。写真帳は、表紙、目次、写真貼付台紙で構成されており、表紙や目次だけでなく、写真台紙の多くに撮影時期や撮影場所に関する情報が書き込まれている。竣功記録としての建築写真だけでなく、着工の敷地状況や各種工事の詳細にいたるまで、写真と台紙の文字情報で記録されており、建築史や技術史の資料としても、非常に情報量の多いコレクションとなっている。


データベースは、写真1点を1レコードとなるよう作成し、「写真帳一覧」、「全写真検索」、「全目次一覧」で構成され、それぞれキーワード等での検索も可能となっている。


凡例
資料番号:データベースの公開にあたって資料の種類ごとに博物館で付与した整理番号。資料整理を開始したときにおさめられていたケースに収納されていた順となっている。
旧番号:表紙の右下に貼付けられているラベル記載の番号。施設部で保管の際に使用されていた整理番号である。2003年2月に施設部が作成したエクセルデータ「11階倉庫保管写真一覧」(施設部保管)、施設部から文書館に移管された「建築写真在庫目録」(ⅠおよびⅡの2冊、施設部と書かれた用紙に手書きで作成されたもの、小石川分館では整理のため複製版を保管)の番号と対応している。
資料名称:写真帳一冊ごとに表紙記載事項を元に命名した。件名が書かれていない場合は内容がわかる名称を適宜入れた。
記載事項1:台紙に記載されている文字情報のうち、撮影時期を除いたもの。旧字体は常用漢字に改めた。判読不能については「■」で表記している。
記載事項2:台紙に記載されている文字情報のうち、撮影時期に関するもの。
時代:記載事項2から判断した撮影時期。
サイズ:写真帳一覧では写真帳自体の外寸、写真一覧では写真1点ごとのサイズを計測している。